然花抄院とは

京都室町御菓子司「然花抄院」

然花抄院京都室町本店は、京都室町通り、老舗の呉服商が立ち並ぶ一角に
2009年8月にオープン致しました。
花ある心でお客様をもてなす場、そして菓子本来の味を楽しんで頂きたいという
想いを、店の名に込めました。
京都でも珍しい、広い間口をもつこの町家は建立元禄十三年。
暖簾をくぐると、土間のたまり。竃や石畳など往時の風情が残る、
ゆったりとした空間に出来立ての菓子が並びます。
茶の香り漂う茶寮では、中庭を眺めながら寛ぎのひとときを過ごすことができます。

花も、菓も、然るべき姿へ。

当町屋には建立された当時の年号「元禄十三年」が書き留められた古柱をはじめ北野行ちんちん電車の路面に使われた敷石、中庭や竃に残された井戸をそのままの姿で活かし、町屋の佇まいの魅力を継承しています。

花にをかし水にをかし火にをかしをかし、あります。

店内壁紙の一部には創業約四百年の歴史を誇る唐長の唐紙【からかみ】を使用しております。唐紙とは、文様を彫った板木に雲母や胡椒を使用して、和紙に文様を写したものです。唐長には六百種類を超える板木が残されており、当店の壁紙はその図柄のひとつ「光琳大波」を使用しました。

京都室町、利休が茶の湯を伝えたもてなしの地に、開花します。

暖簾のロゴは「然」という文字。
「無」とも、また竃に火が点った様子にも見えます。

工房からは甘い香りが漂い、新鮮な材料を使った毎日作りたての 美味しいお菓子たちが並びます。
当時の「へっつい」も町屋の風情そのままに。